歯たけとは何ですか?
歯たけ(全歯たけ)とは、歯底から歯先までの距離のことです。また、歯車の歯先円半径と基準ピッチ円半径との差を「歯末のたけ」、歯車の基準ピッチ円半径と歯底円半径との差を「歯元のたけ」、一対の歯車の歯末のたけの和を「有効歯たけ」といいます。さらに、歯元のたけと相手の歯車の歯末のたけとの隙間を「頂げき」といいます。頂げきが考慮され、歯車は歯先と噛合う相手歯車の歯元が干渉しないように歯元のたけが歯末のたけより長くなるように設計されています。
標準歯車の並歯ですと歯先円直径は基準ピッチ円直径に、モジュールの2倍を加えたものとなります。「並歯」が最も一般的な歯車ですが、特殊な歯車ですと、歯先円直径とモジュールとの間には一定の関係はありません。特殊な設計では、歯たけが並歯より低い「低歯」の歯車、歯たけが高い「高歯」の歯車も使われています。