硬度測定器

金属の硬さ(硬度)試験には色々な試験方法があり、ほとんどの試験は硬い圧子を測定物に押し込んだ際の深さ、あるいは圧子を押し込んだ痕の大きさを測定します。
それぞれの硬さ試験には硬さの記号が設定されており、異なった記号においての比較はできませんが「硬さ換算表」の用いての換算が可能です。
一般的な金属歯車の硬度試験としては、以下の試験方法があります。
 

ロックウェル

頂角120°の圧子(円錐形ダイヤモンド又は鋼球)を測定物の表面に押し込み、その押し込んだ
深さで硬さを測定します。ロックウェル硬さは、スケールの前にHRという記号を示し、最後に
そのスケールを表す文字をつけて表示します。ロックウェル硬さスケールAという指定で測定す
る場合、60 の負荷をかけて測定を行います。(JIS:Z2245 参照)当社では主に焼き入れ後の
表面硬さ測定に使用しています。
 

ビッカース

正四角円錐のダイヤモンド圧子を測定物の表面に押し込み、表面に残ったくぼみの対角線長さを測定して算出します。ビッカース硬さは、HVという記号で表されます。ビッカースのくぼみはあまり深くない為、測定物の仕上げには特に注意し、その材料の特性に適した研磨、又は電解研磨方法を用いるのがよい。(JIS:Z2244 参照)弊社では焼き入れ深さ(硬化層深さ)を測定する為に、ビッカースよりも押し付ける荷重の低いマイクロビッカースを使用しています。
 

ブリネル

超硬合金球の圧子を測定物の表面に押し込み、表面に残ったくぼみの直径で硬さを算出します。
くぼみの直径が大きい為、大きな範囲を平均的に測定できる鍛造品や鋳物の測定に適しています。
その他にも色々な硬度測定器がありますが、測定物の特性や目的に応じて適正な硬度測定器を使用する事が必要となります。