歯車研削盤とは何ですか?
近年、振動や騒音の低減、効率の改善、コンパクト化などによって、熱処理後の歯車仕上げ加工が求められていて、その方法として歯車研削加工が一般的に用いられています。その加工機械を歯車研削盤といいます。
歯車研削盤とは高速回転する砥石を使用し、ホブ盤等で歯切り(粗切り)された歯車の歯面部分を研削する機械です。歯車研削盤には、研削方法により大きく分けて創成研削盤と成形研削盤の2種類があります。
創成研削盤は歯車とネジ状の砥石が相対的な動きで研削する方法です。砥石の条数によって砥石一回転で研削できる歯数がかわります。条数を増やす事によって加工時間の短縮が可能です。その為、量産の歯車歯面研削において広く使用されています。
成形研削盤は歯車の歯形と同じ形状の砥石を使用して歯面を研削する方法です。加工は一歯ずつ行います。創成研削盤が量産で広く使われているのに対して、成形研削盤は単品歯車や試作歯車の加工に用いられています。