研削砥石とは何ですか?

研削砥石は主に金属を研削加工する為の工具であり、切刃として加工物を削る「砥粒」、砥粒を結合・保持する「ボンド」、微小な切屑や研削液のたまり場となる「気孔」の3要素から構成されています。
また研削砥石の性能は「砥粒(の種類)」・「粒度」・「結合度」・「組織」・「結合剤」の5要因によって決まります。
 

1 砥粒

砥粒は加工物を削る為、加工物より硬い必要があります。研削に使用される砥粒は「一般砥粒(アルミナ質および炭化けい素質)」と「超砥粒(ダイヤモンドおよび立方晶窒化ほう素)」に大きく分類されます。
 

2 粒度

粒度は砥粒の大きさの事です。JIS規格では一般砥粒で8~3000番まで区分されています。
 

3 結合度

研削砥石の硬さを結合度といい、アルファベットで表します。Aに近いほうが柔らかく、Zに近い方が硬くなります。
 

4 組織

組織とは砥石の中にどのくらいの割合で砥粒が含まれているか表したものです。0に近い方が「密」な構造となり、14に近い方が「粗」な構造となります。
 

5 結合剤

結合剤は砥粒を結合・保持するのが役目です。主なものとして、ビトリファイド、レジノイド、ゴム、電着等があります。

 
 歯車の連続創成研削に使用される砥石は研削砥石をウォーム状に成形して使用します。また、成形研削に使用される砥石は歯車の歯の形状に砥石を成形して使用します。
 

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