見積りについて

当社が見積もりさせて頂く案件は新規のお取引様では歯面研削(スパーギヤ・ヘリカルギヤ)付きの歯車を対象とさせて頂いており、歯面研削であれば単工程や、熱処理以降の後工程など、お客様の要望に合わせて回答させて頂いております。

見積もりについてはお客様より、まずは金額だけでも、との問い合わせも多く寄せられますが、今回は単品受注や小ロットにおける弊社での受注生産での各工程のお見積りの考え方についてご説明させて頂きます。

まず見積もりを行うためには図面・見積条件が必要となりますので、お客様からの提示をお願いさせて頂いています。
図面を営業で預かり、社内で生産技術が工程検討を実施させて頂き、必要な工程や確認事項・必要治工具・問題点を出しますので、それを基に営業にて弊社独自の見積プログラムで単価を算出させて頂きます。

単価の算出方法の考え方として、簡単に説明させて頂くと、どの工程においても加工品が1個であっても10個であっても、どんな場合でも段取りを行わなければなりません。そのため見積もりには必ず段取り費が計上されます。
 
【一例】
仮に段取りにかかる費用が10,000円だとします。
1個当りの加工時間はロットが1個でも10個でも変わりません。仮に1個当りの加工だけの費用が500円だとすると

ロット1個での単価は 段取り10,000円 ÷ 1個 = 10,000円
  + 加工費 500円= 10,500円 と高額になりますが、

ロット10個での単価は段取り10,000円÷10個 = 1,000円
  + 加工費 500円 = 1,500円 と大幅に安くなります。

※あくまで上記の説明は段取り費と加工費のみでその他検査費用、梱包輸送費、管理費などの諸経費は計算しておりません。 
 
よくお客様からは10個単位で発注すると安いのに1個だけで発注するとこんなに高くなるのとご指摘を受けますが弊社としてはどうしても1個作るも10個作るも一番手間のかかる段取り費用は同じになってしまうため、工程が多くなればなるほど大きく差が生じます。

図面と生産ロットなどの情報があれば短期間で見積価格を提示させて頂くことは可能です。
しかし、弊社だけではなく協力企業に依頼しなければ出来ない工程などでは少しお時間を頂く場合もございます。

見積作業についても弊社ではすばやく対応し、リードタイムに影響を及ぼさないようタイムリーに対応をさせて頂きます。
お電話・メール等でお問い合わせ下さい。ご要望があれば営業担当者がお伺いさせて頂くことも可能です。